東京都羽村市を中心に八王子市、青梅市、福生市、立川市、昭島市、あきる野市などの西多摩地域で唯一、正規施工4回塗りの屋根塗装、外壁塗装で安心出来る住まい作りを基本に、楽しいアートペイントでの思い出作りや壁紙(クロス)の上からの塗装なども行なっています!
(株)長谷川塗装工業のかやたいです!
先日、青梅市小曾木にて木部の灰汁洗い工事を施工させて頂きました!
「灰汁洗い(あくあらい)」とは、主に 木材の表面をきれいにする伝統的な洗浄方法 のことを指します。特に古民家の梁や柱、和室の木部などでよく行われます。
目的
経年による汚れ(手あか、油汚れ、ヤニ、カビ、煤)を取り除く
木材本来の色合いをよみがえらせる
塗装や仕上げの前処理
方法
アルカリ性の薬品(昔は木灰を水に溶いた灰汁、現代では苛性ソーダや薬剤を調整した専用洗浄液)を使って木部を洗浄
薬剤で汚れやヤニを浮かせて落とし、水で中和・洗い流す
最後に漂白や保護処理を行う場合もある
効果
古びて黒ずんだ木材が、明るく清潔な色調によみがえる
木の木目や風合いがはっきり出る
新築時に近い雰囲気を取り戻せる
注意点
強い薬品を使うため、施工には知識や経験が必要
素人施工だと木材を傷めたり、仕上がりにムラが出やすい
施工後はしっかり中和と乾燥が必要
🔹つまり灰汁洗いは、 「古い木を新品のように蘇らせるための木部クリーニング技術」 です。
まずは施工前の状態です
おじぃちゃんの代から佇む家をお孫さんの世代が家族で過ごすことを決め、当初から気になっていた木部の汚れを綺麗にしたいと考え、ネットで弊社を見つけてくださり、以前施工した木部の灰汁洗いのお客様の『新築当時に甦った!』という感想を見てお問い合わせを頂きました✨
その時の施工の記事のリンクも載せておきます!
この建物の素晴らしいところは柱部分・丸柱(丸太のまま柱や梁に使用する)にきちんと【背割り※木材(特に柱や梁)に、乾燥による割れを制御するために意図的に入れる切れ込み のことを「背割り」といいます】も技術が施されているところです!
しかもただ背割りを施しているのではなく、人目に目立たない向きをちゃんと考えて組まれていることから【施工した当時の大工さんの技術と腕の良さがしっかりと残されている】これこそが本当の職人の仕事ですよね😊
さて作業の方に移りまして、まずは下地処理から
通常の灰汁洗いは薬品をすぐ使いますが、師匠から頂いた㊙️アドバイスの技法を薬品を使う前に施します✨
これは極秘で教えて頂いたのでここでは内緒にさせて頂きます😁
現地調査時には仕上がりを保護塗装仕上げにする想定をしていましたが、保護塗装無しにして自然な風合い・あえて経年具合も残した味のある感じの方が素敵に仕上がるのではないかと考え、施工前にお客様と話し合った結果お客様も、保護塗装無しにして自然な風合い・あえて経年具合も残した味のある感じの方が良いというお答えになりましたので、今回は保護塗装無しの自然な風合いを活かした上品な仕上げにしていきます✨
建物全体の雰囲気のバランスも考慮した【あえて綺麗にしすぎず上品に木を蘇らせる】ここが今回の灰汁洗いのポイントになります✨
こうした提案が出来るかどうかも技術力が問われるポイントです😊
全体的に下地処理が終わったら薬品を使いながら灰汁・汚れを落としていきます💪
使用するのは昔から灰汁洗いに使用されているミヤキのアクロンABを使用します。
今回は噴霧器を使用していきます。
アクロンを噴霧し少しすると白い泡がブクブクと出てきます。
これが薬品が効いている証拠で汚れに薬品が反応し汚れを浮かします。
薬品が乾いてしまうと木材がまた浮いた汚れを吸収してしまうので、乾く前に水洗いでしっかり落とします!
落としながらも㊙️でポイントポイントで手を加えながら汚れの落ち具合を見ていきます。
水洗い後しっかり乾燥させ汚れの落ち具合を見ます。
アクロンの希釈率も落ち具合・反応具合を見ながら調整しないと木材を必要以上に傷めてしまうので意外と慎重な作業です😄
この一連の作業をイメージした仕上がりになるよう調整しながら繰り返していきます。
何回で仕上げるか、何倍の希釈率で反応させるかの見極め・判断は難しいです😁
最後に各所表面をスベスベに整えて完成となります✨
仕上がりはこのような仕上がりになります✨
木材の元の肌・色味を活かしつつ薬品で色味を抜き過ぎず全体のバランスが整うよう仕上げました😊
お客様も期待以上の仕上がりに【まさかここまでになるなんて思いもしませんでした!灰汁洗いの技術凄いですね!!😳】と大変お喜び頂きました😄
木材は本当に奥が深く面白いです✨
保護塗料も沢山ありますし塗って仕上げる方が楽ですが、こうした昔ながらの技法で木材を蘇らせるのもまた一興ですよね☺️
木の素材本来の風合い・色味を活かした灰汁洗い試してみませんか?😊
0コメント