モルタル(ジョリパット・吹き付けタイル・リシン・スタッコ)

5 モルタル(ジョリパット・吹き付けタイル・リシン・スタッコ)

モルタルの壁は、ラスという針金の網などの上に、砂と水、セメントを混ぜて練り上げたモルタルを左官コテで塗りつけた外壁材です。

10数年前までは主流でしたが、施工に手間がかかるため最近ではあまり用いられなくなった工法です。

しかし、外壁塗装を必要とする家屋では、まだまだモルタルも少なくありません。

模様の造り方によって4種類に分かれ、名前や性能が異なります。

ジョリパット仕上げ(一例)

ジョリパットとは、塗料に砂などを混ぜたモルタル外壁用意匠性塗材のことで、「ジョリパット」はアイカ工業の商品名です。

意匠性塗材はフランスで生まれ、日本では1975(昭和50)年にアイカ工業から発売されました。

仕上げ方としては、ローラーや機械を使った吹き付け、左官コテを使ったコテ仕上げなど、仕上げパターンも豊富です。

吹き付けタイル

吹き付けタイルとは、表面が凸凹になるように異なる種類の塗料で3層にして1~5ミリ程度の厚さで吹き付ける複層仕上です。

仕上げの方法には、中粒仕上げと表面を潰す押さえ仕上げがあり、それぞれ模様が違います。

塗料としては、アクリル系が主流です。

リシン

リシンとは、薄付け仕上げ塗材と呼ばれる仕上げの方法です。

見た目は、表面に細かい砂粒がありザラザラしていて、艶もありません。

これは塗料と一緒に砂粒を混ぜて吹き付けるため、このようなデザインになります。

素材には、セメント系とアクリル系のものがありますが、現在はアクリル系が主流です。

スタッコ

スコッタとは、厚付け仕上げ塗材と呼ばれる仕上げ方法で、リシンを厚くしたものだと考えて間違いありません。

5~10ミリ程度の厚さで吹付けます。

素材もリシンと同じく、セメント系とアクリル系と弾性系のものがありますが、現在はアクリル系が主流です。

見た目は、表面が凸凹でザラザラしていて大柄な模様が特徴です。

モルタル(ジョリパット・吹き付けタイル・リシン・スタッコ)の劣化具合や耐用年数について

モルタル壁自体の耐用年数は、約50年と言われますが現実的に見て、少なくとも30年以上は寿命があると考えて良いでしょう。

モルタル壁には、最初にご紹介したように様々な塗料や技法でコーティングされていますが、モルタル壁にとって大敵なのが、仕上げ塗装の劣化とヒビ割れの発生です。

塗装の塗膜は経年と共に紫外線や風雨、熱にさらされて傷みます。

モルタル自体も経年劣化や地震などによりヒビ割れなどを起こします。

1mmを超えるようなひび割れが多数あれば、壁の中に雨水が侵入してしまいます。

ヒビ割れを長期間放置して雨水がモルタルの裏側に侵入すると、室内に雨漏りする原因や、モルタルごと剥がれ落ちたりします。

このような事態を適切に避けるためには、7〜10年周期ごとに、大なり小なりメンテナンスしてあげるのが長持ちさせることに繋がります。

まとめると

・塗膜の劣化

・ヒビ割れの有無

この2つを気にかけてあげるだけでも違いはあるでしょう。

その他の判断はプロにお任せください。