一級塗装技能士とは?

一級塗装技能士とは厚労省が認める、国家資格の一つで、検定試験では「木工塗装作業」、「建築塗装作業」、「金属塗装作業」、「噴霧塗装作業」、「鋼橋塗装作業」に分かれ、私が持っているのが『建築塗装作業』の一級塗装技能士です。

等級には、1級及び2級があり、それぞれ上級技能者、中級技能者が通常有すべき技能の程度と位置づけられています。

資格を取得するためには、技能検定の実技試験と学科試験の両方の試験に合格することが必要です。

受検資格

1級:実務経験7年以上

試験内容

学科試験

試験形式

1級:真偽法及び四肢択一法(50問、試験時間=1時間40分)

実技試験

建築塗装作業

1級

ラワン合板に、合成樹脂エマルション系複層塗材塗装(凸部処理を含む。)を行う。

ラワン合板に、刷毛によりつや有合成樹脂エマルションペイント(2回塗り)塗装並びにローラーブラシにより合成樹脂エマルションペイント塗装(パテ地付けを含む。)を行う。(製図も含まれます)

吹付け塗装によるスプレーパターン作成を行う。

試験時間=4時間58分

試験の概要はこの様な形式になっており、学科試験1日、実技試験1日、計2日間を要し、実技試験の際は様々な道具を持参しなければならないので、準備もなかなか大変です。

一級塗装技能士(建設塗装作業)の合格率は約50~60%程度。 塗装業界で7年の実務経験がある職人でも40%が落ちるという簡単ではない資格です。

しかし、資格を持っているから安心出来る資格という訳でもなく、実際資格を持っていても雑な塗装職人はたくさんいます。一級塗装技能士という資格を信頼のある資格にするのは、資格保持者本人次第と思っていますので、試験で学んだことを忘れず、日々精進する姿勢、気持ちが1番重要だと思っております。