RC(鉄筋コンクリート)

7 RC(鉄筋コンクリート)

RCとは、鉄筋コンクリートのことです。

正式名称は、Reinforced(補強された) Concrete(コンクリート)です。

コンクリートは圧縮の力に強いが、引っ張られる力に弱いという欠点を鉄筋を入れることにより補強したものです。

鉄筋コンクリートは、気密性が高く、耐熱性、遮音性、耐震性、耐久性に優れていると言った特徴があるだけでなく、デザインの自由度が高い材です。

コンクリートは、不燃材なので耐火性があるため建物全体が耐火構造と言えます。

デザインは、打ちっぱなしと呼ばれ表面に撥水剤を塗る方法が多いです。

『撥水』と『疎水』の違いについては、違うページにて後日ご紹介致します。

RC(鉄筋コンクリート)の劣化具合や耐用年数について

RCの耐用年数は、60〜100年と言われています。

塗装時期を判断する劣化具合として

・ヒビ割れ

・鉄筋の爆裂

・ エフロレッセンス(エフロ、白華)

・コケや藻の発生

ヒビ割れ、コケや藻の発生は分かりやすいと思いますが、爆裂とエフロレッセンスについては、あまり馴染みがないと思いますのでお話させて頂きます。

鉄筋の爆裂というのは、ヒビ割れから浸水した水分が鉄筋を錆びさせます。

錆びた鉄筋は体積が膨張し、周辺を覆っている コンクリートを押し上げようとします。

その時に押し上げられたコンクリートが欠落し、鉄筋が剥き出しになる現象です。

この症状はコンクリート造の建物には致命傷になりかねません。

古い建物や高速道路などでも、この症状が起こっており、数多くの補修作業がされております。

エフロレッセンスとは、コンクリートやモルタルの水酸化カルシウムが、水に溶けて目地やひび割れからにじみ出て、空気中の炭酸ガスと反応し、天井部分や外壁面などに白い液体が流れた様な後が残ることを言います。

こちらの原因もひび割れからの浸水が大きな原因です。

RC壁は15年前後周期での塗り替えをオススメします。