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外壁の素材や劣化について
このページでは、外壁の種類や塗装時期、耐用年数などについてご紹介していきます。
まずは外壁の素材の種類についてお話させて頂きます。
外壁材の種類としては
1 窯業(ようぎょう)系サイディング
2 金属系サイディング
3 木質系サイディング(ウッドサイディング)
4 樹脂系サイディング(塩化ビニル樹脂)
5 モルタル(ジョリパット・吹き付けタイル・リシン・スタッコ)
6 ALC(軽量気泡コンクリート)
7 RC(鉄筋コンクリート)
8 レンガ
9 タイル
10 漆喰
などが代表的な外壁材です。
1 窯業(ようぎょう)系サイディング
一般住宅の中で、この外壁材が使われているのが一番多いのではないのでしょうか。
窯業サイディングとは、セメントと繊維質や無機物を混ぜて板状に成形し、養生・硬化させた外壁材です。
現在では、7〜8割の住宅で窯業系サイディングが使用されています。
これだけ多く普及したのは、地震に強い、防耐火性に優れている、デザインが豊富、価格帯が幅広く安く施工が可能などの理由が上げられます。
特にデザインは、シンプルなものから本物のようなタイル調、石積み調など色々な商品があるため、どんな外観でも対応できます。
2 金属系サイディング
金属系サイディングとは、ガルバリウムやアルミニウム、ステンレスの鋼板が使用されたサイディングです。
窯業系サイディングと比べ、高価ではありますが、長期間メンテナンスの必要が少ないのが大きなメリットです。
水分を吸収しない鋼板製の表面のため耐凍害性にも優れているので、寒冷地で使われることも多いです。
今までは、窯業系サイディングと比べデザイン性に劣っていましたが、レンガ調や木目調などのデザインも出てきており、人気も高まってきています。
3 木質系サイディング(ウッドサイディング)
木質系サイディングとは、天然の木に塗装をして仕上げたサイディングです。
そのため、本物の木にしか出ない温かみがあり、木目がデザインになるため、全く同じデザインになることがありません。
また、断熱性能に優れています。
一番使われているのが、レッドシダーを使ったベベルサイディングです。
ひのきと秋田杉を使ったモダンウッド。
ウイルウォールなどの商品があります。
消防法の制限から、地域によっては使用できない場合もあります。
4 樹脂系サイディング(塩化ビニル樹脂)
たまに見かけますが、日本ではまだあまり馴染みが薄いサイディングですが、アメリカでは外壁材の50%を越えるシェアを誇る素材です。
劣化しにくい材質で、塩害や凍害など耐候性にも優れています。
一番の特徴は、シーリングを使っていないので目地の補修がいらない点です。
5 モルタル(ジョリパット・吹き付けタイル・リシン・スタッコ)
モルタルの壁は、ラスという針金の網などの上に、砂と水、セメントを混ぜて練り上げたモルタルを左官コテで塗りつけた外壁材です。
10数年前までは主流でしたが、施工に手間がかかるため最近ではあまり用いられなくなった工法です。
しかし、外壁塗装を必要とする家屋では、まだまだモルタルも少なくありません。
模様の造り方によって4種類に分かれ、名前や性能が異なります。
ジョリパット仕上げ(一例)
ジョリパットとは、塗料に砂などを混ぜたモルタル外壁用意匠性塗材のことで、「ジョリパット」はアイカ工業の商品名です。
意匠性塗材はフランスで生まれ、日本では1975(昭和50)年にアイカ工業から発売されました。
仕上げ方としては、ローラーや機械を使った吹き付け、左官コテを使ったコテ仕上げなど、仕上げパターンも豊富です。
吹き付けタイル
吹き付けタイルとは、表面が凸凹になるように異なる種類の塗料で3層にして1~5ミリ程度の厚さで吹き付ける複層仕上です。
仕上げの方法には、中粒仕上げと表面を潰す押さえ仕上げがあり、それぞれ模様が違います。
塗料としては、アクリル系が主流です。
リシン
リシンとは、薄付け仕上げ塗材と呼ばれる仕上げの方法です。
見た目は、表面に細かい砂粒がありザラザラしていて、艶もありません。
これは塗料と一緒に砂粒を混ぜて吹き付けるため、このようなデザインになります。
素材には、セメント系とアクリル系のものがありますが、現在はアクリル系が主流です。
スタッコ
スコッタとは、厚付け仕上げ塗材と呼ばれる仕上げ方法で、リシンを厚くしたものだと考えて間違いありません。
5~10ミリ程度の厚さで吹付けます。
素材もリシンと同じく、セメント系とアクリル系と弾性系のものがありますが、現在はアクリル系が主流です。
見た目は、表面が凸凹でザラザラしていて大柄な模様が特徴です。
6 ALC(軽量気泡コンクリート)
ALCとは、軽量気泡コンクリートのことです。
通常のコンクリートの耐久性は強いが重いという欠点を克服して、重さの約4分の1にした軽いコンクリートです。
正式名称は、Autoclaved(オートクレーブ養生) Light weight(軽量気泡) Concrete(コンクリート)です。
原材料は、珪石、セメント、生石灰なのでシックハウス症候群の原因となる有害な化学物質やアスベストを含んでいないため人体に無害で、リサイクルが可能な環境に考慮した建築資材です。
現在では、デザインも増えてタイル調などのデザインもあります。
不燃材で断熱性に優れており熱伝導率はコンクリートの約1/10と言われています。
戸建住宅の外壁には、厚み50mmのALC板が使われます。
代表的な例としては、大手ハウスメーカーのヘーベルハウスさんに、よく使用されている外壁材です。
7 RC(鉄筋コンクリート)
RCとは、鉄筋コンクリートのことです。
正式名称は、Reinforced(補強された) Concrete(コンクリート)です。
コンクリートは圧縮の力に強いが、引っ張られる力に弱いという欠点を鉄筋を入れることにより補強したものです。
鉄筋コンクリートは、気密性が高く、耐熱性、遮音性、耐震性、耐久性に優れていると言った特徴があるだけでなく、デザインの自由度が高い材です。
コンクリートは、不燃材なので耐火性があるため建物全体が耐火構造と言えます。
デザインは、打ちっぱなしと呼ばれ表面に撥水剤を塗る方法が多いです。
『撥水』と『疎水』の違いについては、違うページにて後日ご紹介致します。
8 レンガ
レンガは、粘土や頁岩(けつがん)、泥を型に入れ、窯で焼き固めて作られた外壁材です。
レンガの寿命は、メンテナンスなしで100年以上と言われていますが、実際には欠けたり、色あせするのでするので、全くメンテナンスがいらないというわけではありません。
塗装自体は可能ですが、通常の塗料を使うと風合いがなくなるので、技術と知識が必要です。
レンガは、耐震性、断熱性、耐火性、遮音性にも優れています。
これは、素材そのものが丈夫なのもありますが、通常の外壁材の厚さが約12〜20ミリなのに対し、レンガは厚さが約70~90ミリもあるためです。
ホームセンターなどでも、レンガは厚くて重いですもんね。
火災保険料が、サイディング等に比べると2分の1以下になる点からもレンガの性能の高さがわかります。
9 タイル
タイルとは、粘土、陶土、長石、石英などを砕き、成型し高温で焼き固めた外壁材です。
製法として、湿式と乾式の2種類がありますが、乾式が主流です。
また、吸水率により、陶器質、磁器質、せっ器質の3種類に分かれますが、外壁で使うのは吸水率の低い磁器質とせっ器質です。
タイルは耐水、耐火、耐候、などの優れ性能があり、デザインやカラーのバリエーションも豊富です。
10 漆喰
漆喰は、水酸化カルシウム・炭酸カルシウムが主成分でできている外壁材です。
日本では古くから、城郭・寺社・民家・土蔵などに使われていました。
民家では、瓦や石材の接着や目地の充填、外壁や室内に施工されます。
他にも外壁材はありますが、個人的には、現在これが代表的な外壁材だと思います。
1 窯業(ようぎょう)系サイディング
まず、窯業系サイディングの耐用年数は40年程度と言われています。
塗装時期を見極める劣化具合として
・チョーキング
・色あせ
・コーキングが劣化していないか
・カビ・藻の発生
・塗膜の膨れ・剥がれ
などが代表的な例として挙げられます。
コーキングというのは、壁材と壁材のジョイント部分に打設されているゴムのような部分です。
最初に紹介した写真でいう白い部分です。
コーキングについては違うページでご紹介します。
私は、他にも様々な観点から劣化具合、塗装時期を見極め、判断します。
無料で調査いたしますので是非、お気軽にご相談ください。
本来の耐用年数を保つのと環境条件などを考慮して、10年前後周期での塗り替えをオススメします。
2 金属系サイディング
金属系サイディングの耐用年数は40年と言われています。
塗装時期を見極める劣化具合として
金属系サイディングには苔や藻、カビが生えづらいのですが、条件次第では発生します。
どの金属であっても最大の敵は錆で、その原因を作るのは水分です。
汚れや苔・藻、カビは水分を滞留させるので、錆の原因となります。
窯業系サイディングのように壁材と壁材のつなぎ目に、はっきりとした目地があるわけではないので分かりづらいのですが、金属サイディングにもジョイント部分やサッシとの取り合い部分にコーキングが使われています。
巧妙に隠されていて見えない部分も多いのですが、気にしてあげてください。
見切り板やカバーなどで隠されている場合は横から覗くと確かめられることもあります。
代表的な例をまとめると
・汚れや苔や藻によって錆びていないか
・コーキングが劣化していないか
などを一つの目安に判断してあげると良いと思います。
金属サイディングは、15〜20年周期での塗り替えをオススメします。
3 木質系サイディング(ウッドサイディング)
木質系サイディングの耐用年数は40年と言われています。
こちらは本物の木材を使用しているので、環境条件などを考慮しながら、塗装時期を見極めた方がいいでしょう。
塗装時期を見極める劣化具合として
・クリヤー仕上げをしてある場合
艶引けやクリヤーが曇り始め、透明感が薄れてきたなら、あまりひどくならないうちに塗り替えが必要です。
クリヤー仕上げは、下地の影響を受けます。
早めの手当てが、きれいな仕上がりを得られます。
ひび割れに注意が必要です。
チョーキング が始まったら、早めの再塗装が必要。
塗膜の劣化が進むと素地のひび割れ、反りなどが発生します。
他の外壁材以上に、早めのメンテナンスを心がけ、それが耐久性を高め、きれいな仕上がりを得られます。
木質系サイディングは、10年前後での周期での塗り替えをオススメします。
4 樹脂系サイディング(塩化ビニル樹脂)
樹脂系サイディングの耐用年数は、10〜20年と言われています。
塗装時期を見極める劣化具合として
・樹脂系サイディングボードは塩化ビニル樹脂製なので、紫外線によって弾力性が失われて、もろくなります。
外にプラスチック製品を置いておくと、固くなったり弾力がなく割れやすくなるのを想定すると、分かりやすいですね。
樹脂サイディングの劣化要因は紫外線です。
ですが、樹脂自体が、元から紫外線で劣化しやすいものなのでメンテナンスは必要です。
紫外線で劣化してしまうと、メンテナンス費用が大きくなるので、硬化する前に紫外線対策の塗料を塗るなどの対策が必要です。
樹脂系サイディングは、15年前後の周期での塗り替えをオススメします。
5 モルタル(ジョリパット・吹き付けタイル・リシン・スタッコ)
モルタル壁自体の耐用年数は、約50年と言われますが現実的に見て、少なくとも30年以上は寿命があると考えて良いでしょう。
モルタル壁には、最初にご紹介したように様々な塗料や技法でコーティングされていますが、モルタル壁にとって大敵なのが、仕上げ塗装の劣化とヒビ割れの発生です。
塗装の塗膜は経年と共に紫外線や風雨、熱にさらされて傷みます。
モルタル自体も経年劣化や地震などによりヒビ割れなどを起こします。
1mmを超えるようなひび割れが多数あれば、壁の中に雨水が侵入してしまいます。
ヒビ割れを長期間放置して雨水がモルタルの裏側に侵入すると、室内に雨漏りする原因や、モルタルごと剥がれ落ちたりします。
このような事態を適切に避けるためには、7〜10年周期ごとに、大なり小なりメンテナンスしてあげるのが長持ちさせることに繋がります。
まとめると
・塗膜の劣化
・ヒビ割れの有無
この2つを気にかけてあげるだけでも違いはあるでしょう。
その他の判断はプロにお任せください。
6 ALC(軽量気泡コンクリート)
ALCの耐用年数は、60年と言われています。
塗装時期を判断する劣化具合として
ALCの高い断熱性と軽さの元になっている無数の気泡、実はこれが重要なポイントです。
こういった多孔質のため、極めて水が染み込みやすいのです。
ALCが含水するとそれだけで強度が低下すると言われており(問題のないレベルですが)、そうしたデータを発表しているメーカーもあります。
含水による強度低下は乾燥すれば元に戻るので、それほど深刻なことではありません。
問題は内部に補強のために使われている鉄筋やラス網(金網)です。
防錆加工はされているものの、何度も雨水に晒されていればその効果も落ちてきます。
鉄が錆びれば体積は膨張しますから、内部から軽量気泡コンクリートが押し出されることになり、剥落や欠損が生じるのです。
含水によって壁の強度が低下していれば、より剥落や欠損しやすくなるでしょう。
まとめると
・ヒビ割れが起きていないか
・錆が出ていないか
・剥落や欠損、膨れなどがないか
ALCは、10〜15年周期での塗り替えをオススメします。
7 RC(鉄筋コンクリート)
RCの耐用年数は、60〜100年と言われています。
塗装時期を判断する劣化具合として
・ヒビ割れ
・鉄筋の爆裂
・ エフロレッセンス(エフロ、白華)
・コケや藻の発生
ヒビ割れ、コケや藻の発生は分かりやすいと思いますが、爆裂とエフロレッセンスについては、あまり馴染みがないと思いますのでお話させて頂きます。
鉄筋の爆裂というのは、ヒビ割れから浸水した水分が鉄筋を錆びさせます。
錆びた鉄筋は体積が膨張し、周辺を覆っている コンクリートを押し上げようとします。
その時に押し上げられたコンクリートが欠落し、鉄筋が剥き出しになる現象です。
この症状はコンクリート造の建物には致命傷になりかねません。
こちらの原因もひび割れからの浸水が大きな原因です。