化粧スレート(カラーベスト・コロニアル)

3 化粧スレート(カラーベスト・コロニアル)

化粧スレートは、住宅の屋根で一番多く使われている屋根材です。化粧スレートという呼び名よりも、カラーベストやコロニアルの方が聞いたことがあるかもしれませんが、カラーベストやコロニアルとは商品名で、各メーカーから様々な商品が出ており、料金も比較的良心的です。

化粧スレートは、セメントに繊維を混ぜて固めたもので、日本瓦に比べて軽量で耐震性が高く、安価で施工しやすいといった特徴があります。また、カラーバリエーションが豊富です。

2000年以前のスレート瓦では、アスベストが含まれています。アスベストは、飛散しないければ人体に影響はありません。但し、ボロボロになってしまうと危険です。2006年年以降に作られたものには、アスベストは使われていません。

ノンアスベストになってから、最初に大手メーカー『ニチハ』さんが発売した(現在は販売しておりません)

『パミール』という商品は、1996年から2008年にニチハより製造された屋根材です。

施工後10年前後で不具合が見つかることの多い屋根で、テレビでも報道がなされました。

現在は販売されていません。

パミールに関しては塗装できませんのでご注意ください。

葺き替えをオススメします。

なぜ塗装できなかというと、パミールは屋根材自体がミルフィーユ状になって、剥がれてきたりするので塗装でどうにかならないレベルだからです。

ちなみに、どのような状態になるかを写真で見ると、このような感じです。

このようなことが起きていると塗装はできません。

ご自宅の屋根の素材がわからない場合などは、お気軽にご相談ください。

無料でお伺いし、調査いたします。

化粧スレート(カラーベスト・コロニアル)の劣化具合や耐用年数について

こちらの屋根は現在、一番多いのではないでしょうか。

スレート屋根の劣化及び塗装時期、判断として説明するならば

一番わかりやすいのが、コケなどの汚れが目立っていたり、屋根の繋ぎ目などを守っている棟押さえと言われる板金部分が錆びていたりするのは劣化及び塗装時期のサインです。

スレート屋根の寿命は、約10~20年と言われています。

ですが、ご自宅周りの環境(気候条件、交通量、湿度が高い低いなど)やメンテナンスの有無によって劣化の進行具合が変わり、一概に、20年間大丈夫というわけではありません。

どのメーカーも、基本的には10年ごとの定期メンテナンスを推奨しています。

ただし10年という年数はあくまで目安であり、ベストなタイミングは屋根に限らず外壁もそうですが、劣化が軽いうちに、早めにメンテナンスを行なうことが一番良いです。

劣化を放置しておくと、最悪の場合、室内の雨漏りにまで繋がってしまいます。

雨漏りの補修や修繕には、大掛かりな工事が必要になり、費用も高くつきます。

そうなってしまう前に屋根をメンテナンスすることで、費用を抑えつつもスレート屋根の寿命をのばすことができるのです。

7〜8年程度を目安に点検などを行ってあげると良いでしょう。

陽の当たりにくい北側などは、夜露や雨の水分が蒸発しにくく、湿気がこもりやすかったりすることなどでコケが生えやすかったり劣化しやすいです。

コケなどが生えたりすると、そこに水分や砂埃などの汚れが溜まりやすくなり、屋根材自体を腐敗させやすくなります。

小さいように見えるコケですが、食い付き具合は強いものでただ擦るだけではとても落ちません。

塗装工事の前に高圧洗浄といって、専用の機械を使って非常に強い力でこのコケや汚れを落としますが、時にはコケが取れると同時に、屋根材の表面の一部が、一緒に取れるくらい強い力で繁殖しているコケもあります。

これらを放置していると、屋根材の劣化スピードは上がりますし、塗装だけでは保護しきれず、葺き替えになってしまう可能性も上がってしまいますのでただの汚れと思って放置することはやめましょう。

こういった板金部分も錆び錆びになる前に塗り替えてあげたほうが長持ちします。