シーリング材の劣化について

このページでは、シーリング材の劣化、それによって起こる問題などをご紹介していきます。

まず、シーリング材の種類についてお話させて頂きます。

シーリング材の種類には、代表的なのは、大きく分けて

・ シリコン

・ 変成シリコン

・ ウレタン

の3種類に分かれます。

それぞれの使用用途、劣化判断、起きうる問題についてご説明します。

1 シリコン

こちらは、ホームセンターなどでもよく見かける、シリコンシーラントと呼ばれるタイプになります。

使用場所としては主に

・ガラス廻り
・キッチン廻り
・浴槽廻り 

耐水性が高い為、主に水回りに使われるシーリング材ですが、外壁や外部周りでは絶対に使用しないでください。

なぜかというと、こちらのシーリング材はホームセンターなどでも、比較的安く売っていて、水回りに使えるなら外でも大丈夫であろうという勘違いを起こされやすいのですが

・油分が強い
・伸縮しない
・塗料を弾くため塗装不可
・外壁材への汚染性がある

などといった、基本的な注意書きやメーカーからも公式に発表していることを、見ていなかったり、知らなかったりする人がとても多く、塗り替え時などでも度々職人さんを悩ませている商品でもあります。

外部で使用してしまった場合、打設した箇所はもちろん、油分による汚染で塗料を弾いてしまう範囲がランダムに広がるため、この汚染を除去するのにも大変な作業となってしまいます。

使用場所を守れば、しっかりとした商品ですが、それを守らず外壁や外部周りでの使用は絶対に避けてください。

こちらの劣化としては、基本的に水回りに強いのですが、やはりずっと過酷な環境下に晒される為、カビてきます。

更に、劣化が進むと、シーリング材の両脇が剥がれてきたりして、そこから水分が侵入して剥がれたりします。

劣化具合を見つつ、だいたい5〜10年での打ち替えをオススメします。

2 変成シリコン

こちらは、変成シリコン(ノンブリードタイプ)といって主に外壁や外部で使用されるシーリング材です。

シリコンと名前が付いてますが、上記のシリコンとは別物です。

硬化後はシリコン系のシーリング材と違い塗装可能ですが、塗料により若干、はじき・ベタツキが発生することもあります。

耐候性にはシリコン系程ではないがよく、周辺の非汚染性にもよい特性があります。

また、柔軟性がありムーブメントの大きい金属類への使用も可能な材料です。

サイディング仕様の家の目地に使われているシーリング材はほぼ変成シリコンです。

変成シリコンの主な使用場所

・一般建築物の内外装の目地、サッシ廻りなど

・モルタル、コンクリートの目地およびクラック(ひび割れ)、タイル目地など

・各種屋根材、各種金属の目地、接合部のシールなど

主な内容としては

・使用用途が幅広い

・上に塗料が濡れる(ウレタンには劣る)

・周囲の汚染が少ない

・シリコンに比べると価格が若干高い

・プライマーが必要

・上に塗る塗料によりはじき・ベタツキが発生する場合がある 

こちらの劣化としては、一番わかりやすいのが

シーリング材が痩せてくる、ヒビ割れてくる

といった現象が見受けられてきたら、打ち替えを行った方が良いです。

それをしないと、その小さな隙間から雨水が侵入し雨漏りなどの原因になる他、外壁材や下地材を傷めることになります。

こちらも約5〜10年程度での打ち替えを推奨されています。


3 ウレタン

こちらは、ウレタンシール(ノンブリードタイプ)で、耐久性の高いシーリング材の一つです。

硬化後はゴム弾力性を持ち、クラック補修や目地の補修に使用されます。

ただし、紫外線に弱いので露出目地やガラス廻りには使用できません。

ウレタンは紫外線に弱く、充填しそのままの状態ですと、劣化しホコリを吸い付けてしまい汚れやすいため、塗膜で被せる場合に使用します。

また、アルコールと反応すると硬化不良が発生するので、アルコール類を発散させる材料やシリコン系シーリング材との同時使用は不可です。.

あらかじめ上に塗料を塗る事が決まっていれば変成シリコンよりウレタンを選択した方がよいでしょう。

ウレタンの主な使用場所

・一般建築物の内外装の目地、サッシ廻りなど(充填後、塗装が必要)

・モルタル、コンクリートの目地およびクラック(ひび割れ)、タイル目地など(充填後、塗装が必要)

主な内容としては

・耐久性が非常に高い

・上に塗料が塗れる

・変成シリコンに比べると比較的価格は安い

・上に塗装後、汚染がすくない

・紫外線に弱く露出できない(充填後、塗装が必要)

・充填後、シーリング材が痩せる 

こちらの劣化、打ち替え時期などに関しては、変成シリコンと同様に考えてもらって構いません。

一般住宅で見かける代表的な種類のみをご紹介しましたが、他にも種類はたくさんございます。

そちらについてはご要望があれば、お話させて頂きます。

『ノンブリードタイプ』というのは、可塑剤などの配合成分が表面ににじみ出ることを防ぎ、上に塗装した場合に、塗膜を溶かしたり、シワを発生させたり、べたつきで汚れを生じさせないという意味です。

以上が、シーリング材についてのご紹介でした。